私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
未来そして笑顔を

京都府立宮津天橋高等学校加悦谷学舎 一年
尾﨑 梨有

 今年私は高校生になった。義務教育を卒業し少し大人になった気分でしたが、そこにまっていたのは莫大な金額でした。制服や教科書など学校用品全てにお金がかかり正直恐しいと思った。こうして私達は学校に通うことができている。しかし、世界は広く学校に通いたくても通えない子供達が多くいるのだ。

 日本ではほとんどの人が学校に通うことができており、義務教育を受けることができている。しかし、世界では学校に通えず、教育を受けられない子どもが約一億二千四万人もいると言われている。同じ地球に住んでいるのにもかかわらず違いの差がとても大きい。

 ではなぜ学校に行きたくても行けないのかの背景について調べた。その中で「水汲み」という言葉が出てきた。この言葉だけを聞くと学校と水汲みがどう関係しているのかと思うだろう。それは水汲みが子どもの労働になっているからだ。家事の中で最も要するのが水汲みであり日本のように家に水道があったりなどないからだ。水を汲みに行くのにも片道何時間とかかる場所に行く必要があり、また家族が使う一日分となると何往復もしなければならない。私がもしこの立場であれば耐えきれないと思う。こうして学校へ行く時間が確保できない状況であることを知った。私にとって考えられないこと。家には必ず水道がある。ひとひねりすれば水が出てくる。確保できる。しかし無料ではない。このひとひねりの水でも税が関わっている。私は大人でもないし、働いているわけでもないから税を払うことはあまりない。だから正直税についてくわしく知らないし興味はあまりない。しかし、世界にいる学校に通いたくてもお金がなく学校に行くことができない、学校を建てるお金、教師を雇うお金がなく学校に行けない子ども達がこんなにも多くいることを知って税について私も知っていきたい、知ろう。と思った。税という言葉は私にとって少し難しい言葉だけれども税というものは私達にとって必要なものであり生きていくために大切なものというのは分かる。だから、分からないで終わらせるのではなく少しでも興味をもつことで今まで知らなかったことにふれたり、感じたり気づいたりできると思う。一人一人が税を納めることでこの世の中はより暮らしやすくなり生きやすくなると思う。そして、学校へ通えない子ども達も含め、すべての子ども達が皆等しく教育を受けられるように私たちにできることがある。それは寄金や募金だ。子ども達が学校に通えるようにするためには学校の設置や教師、教材など多くのお金が必要になる。私たちが少しでも寄金・募金をすることで多くの子供達に未来を与えられるかもしれません。

 税とは多くの子ども達に未来を与え、笑顔を増やし、そして生きるために必要なもの。住んでいる場所は違っても地球に住んでいる同じ人間、そして子ども。だからこそお互い支え合って生きていきたい。