
京都府租税教育推進連絡協議会賞
教育で見る税金
京都府立福知山高等学校 2年
梅原 真城
今年の夏、私はカンボジアへ留学した。途上国での教育現場について知りたかったからだ。その中でボランティアとして学校で子どもたちに授業をする機会があった。
学校を訪れると、校舎は一つで教室は数えるほどしかなく、先生は5、6人。鉄棒が壊れてしまっていたりと修繕が必要な場所も多い。また、子どもたちはあまり教科書を持っておらず、授業も半日ずつで交代だ。
なお初等教室に進学する子どもは9割ほどいるが、その後家庭が困窮して家事や仕事を手伝うことになり中退する子が多い。中等教育に進学する子は5割に満たないという。
カンボジアをはじめとして、教育水準・環境の向上が必要な国は多くある。未だ紛争が絶えない国や後発開発途上国では、教育を受けたくても受けることができない子がたくさんいる。 そのひとりとして、私は中学生のときに英語の授業でマララ・ユスフザイさんを知った。パキスタンで生まれ育った彼女は、女性の教育弾圧を受け教育を受ける権利を主張した。その主張はたくさんの人の心を動かす素晴らしいものだったが、同時に世界での教育格差を強調するものでもあった。
日本の教育環境はというと、学校の校舎は国民が納める税金で作られており、机や椅子、実験道具も全て税金のおかげで使うことができている。そのうえ小・中学校での教育は義務教育と呼ばれ、 税金によって「日本の全ての子ども」が受けることができるものである。私たちが使う教科書の裏面には「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、無償で支給されています。」と書かれているが、 これらが全部当たり前のことではないのだと改めて感じ、感謝しようと思った。税金の存在のおかげで私たちは教育を受けることができるのだ。
私は、留学やマララさんのスピーチを通して夢ができた。全ての子どもが十分に教育を受けることができる世界を実現することだ。教育を受けることで得られる「可能性」があり、その「可能性」は誰しも持つ権利があると思うからだ。 そのために今できることは、支援だと考えた。具体的には物的支援や経済的支援である。私はこの作文を書くにあたって日本の税金の歳出について調べたところ、経済協力費で開発途上国を支援していることを知り、とても嬉しく思った。 私が払っている消費税や親が納めている税金などが世界の誰かを助けているのだと思うと、税金を払うことは素晴らしいことだと感じる。
そして私は今、税金という形で将来の投資を受けている。私の夢を実現することでその投資に報いることができるだろう。これからも感謝を忘れずに、全ての子どもが教育を受けられる世界を実現するという思いのもとで勉強に励みたい。 今の私があるのは税金があってこそなので、働くようになった時には次の世代を担う子どもたちのために投資していきたい。
カンボジアをはじめとして、教育水準・環境の向上が必要な国は多くある。未だ紛争が絶えない国や後発開発途上国では、教育を受けたくても受けることができない子がたくさんいる。 そのひとりとして、私は中学生のときに英語の授業でマララ・ユスフザイさんを知った。パキスタンで生まれ育った彼女は、女性の教育弾圧を受け教育を受ける権利を主張した。その主張はたくさんの人の心を動かす素晴らしいものだったが、同時に世界での教育格差を強調するものでもあった。
日本の教育環境はというと、学校の校舎は国民が納める税金で作られており、机や椅子、実験道具も全て税金のおかげで使うことができている。そのうえ小・中学校での教育は義務教育と呼ばれ、 税金によって「日本の全ての子ども」が受けることができるものである。私たちが使う教科書の裏面には「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、無償で支給されています。」と書かれているが、 これらが全部当たり前のことではないのだと改めて感じ、感謝しようと思った。税金の存在のおかげで私たちは教育を受けることができるのだ。
私は、留学やマララさんのスピーチを通して夢ができた。全ての子どもが十分に教育を受けることができる世界を実現することだ。教育を受けることで得られる「可能性」があり、その「可能性」は誰しも持つ権利があると思うからだ。 そのために今できることは、支援だと考えた。具体的には物的支援や経済的支援である。私はこの作文を書くにあたって日本の税金の歳出について調べたところ、経済協力費で開発途上国を支援していることを知り、とても嬉しく思った。 私が払っている消費税や親が納めている税金などが世界の誰かを助けているのだと思うと、税金を払うことは素晴らしいことだと感じる。
そして私は今、税金という形で将来の投資を受けている。私の夢を実現することでその投資に報いることができるだろう。これからも感謝を忘れずに、全ての子どもが教育を受けられる世界を実現するという思いのもとで勉強に励みたい。 今の私があるのは税金があってこそなので、働くようになった時には次の世代を担う子どもたちのために投資していきたい。