
京都府租税教育推進連絡協議会賞
日本をつくる税金
京都産業大学附属高等学校 2年
竹口 なずな
「日本はネパールと違ってどこに行っても綺麗だね。」
ネパール出身の友人が突然言ってきた。彼は中学三年生の時にネパールから日本にやってきた。私は汚くは無いと思っていたが、日本は綺麗なんだとあまり感じたことが無かったため彼の発言に驚き、つい「え?なんで?」と聞き返してしまった。
二年前、彼が編入生として私が在学していた中学校にやってきてすぐの頃、彼は現地の写真を見せてくれた。写真には、大きくカラフルな建物が並び、道は日本の道路に比べ淡い灰色のコンクリートとレンガで整備されていて凹凸もなく、オシャレだと思った。人々の服も色鮮やかで現代的に思え、行ってみたいと思った。
彼に話を聞くと、あの時見た写真は都会のものであり、田舎は同じ国だと思えないほどだと言うのだ。都会の学校は個人の机がある一方で田舎の方になると小屋のような建物の中で4人で1つの机を使い、水道やトイレ、 電気回線などの最低限のインフラも整っていないような環境である。また、ネパールでは教師は経験や資格関係なく任命されるため質の良い教育は受けられない。さらに、カースト制度もまだ残っているため貧富の差が激しく教科書もない。 3歳~4歳の就学前教育、5歳~12歳の基礎教育、13歳~16歳の中等教育があるのだが、3歳の時から留年制度があるため年齢がバラバラになることが多くある。そうなってしまうと貧困層の学生は生活のために学習を断念し、働きに出ることが多い。 15歳になると月額学費が必要になり貧困層は学校に通うことすらも困難になる。日本ならこんな事ありえない。中学生までは義務教育で教科書なども無償で手に入り、 個人の机や椅子、黒板、綺麗な教室があり、資格や経験を積んだ先生に教わることが出来るため日本の子供たちは学ぶ権利が税金によって尊重されている。ネパールでも税金はあるというのだがこれが現状だ。 また、ネパールでは歩道が整備されていないところもあるが、日本はどうだろうか。道路、歩道、線路など全部整備されている。これが恵まれている証拠である。
私は彼の言葉で税金がどれだけありがたいものかに気づけ、税金の使い方も工夫されているのだなと知ることが出来た。日本は税金が地方にも使われているおかげで都市部以外にも教育や支援を受けることができ、 困った時に公共サービスが利用でき、病院に行けて、ゴミだって処理してもらえている。税金のおかげでこの綺麗な道を当たり前のように歩けているのだ。私ができることは、この税金がくれる当たり前に感謝して、税金を納めることだと思う。納税で誰もが安心出来る未来に貢献していきたいと思った。
彼に話を聞くと、あの時見た写真は都会のものであり、田舎は同じ国だと思えないほどだと言うのだ。都会の学校は個人の机がある一方で田舎の方になると小屋のような建物の中で4人で1つの机を使い、水道やトイレ、 電気回線などの最低限のインフラも整っていないような環境である。また、ネパールでは教師は経験や資格関係なく任命されるため質の良い教育は受けられない。さらに、カースト制度もまだ残っているため貧富の差が激しく教科書もない。 3歳~4歳の就学前教育、5歳~12歳の基礎教育、13歳~16歳の中等教育があるのだが、3歳の時から留年制度があるため年齢がバラバラになることが多くある。そうなってしまうと貧困層の学生は生活のために学習を断念し、働きに出ることが多い。 15歳になると月額学費が必要になり貧困層は学校に通うことすらも困難になる。日本ならこんな事ありえない。中学生までは義務教育で教科書なども無償で手に入り、 個人の机や椅子、黒板、綺麗な教室があり、資格や経験を積んだ先生に教わることが出来るため日本の子供たちは学ぶ権利が税金によって尊重されている。ネパールでも税金はあるというのだがこれが現状だ。 また、ネパールでは歩道が整備されていないところもあるが、日本はどうだろうか。道路、歩道、線路など全部整備されている。これが恵まれている証拠である。
私は彼の言葉で税金がどれだけありがたいものかに気づけ、税金の使い方も工夫されているのだなと知ることが出来た。日本は税金が地方にも使われているおかげで都市部以外にも教育や支援を受けることができ、 困った時に公共サービスが利用でき、病院に行けて、ゴミだって処理してもらえている。税金のおかげでこの綺麗な道を当たり前のように歩けているのだ。私ができることは、この税金がくれる当たり前に感謝して、税金を納めることだと思う。納税で誰もが安心出来る未来に貢献していきたいと思った。