私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税金をたくさん払える人になりなさい

京都明徳高等学校 一年
中島 萌

 「税金をたくさん払える人になりなさい。」これは私が小学校六年生の時にお母さんから言われた言葉です。この意味をみなさんは理解することができますか?まだ幼かった私には税金は無駄にお金をとられる必要のないものと思っていたので全く理解ができませんでした。

 税金と聞いて一番私たちに身近な税金は消費税だと思います。それもニュースなどで聞く時は増税などの、あまりいい印象がないものばかりです。その中でも私が注目した税金は所得税についてです。所得税は簡単に言うと、お金を稼げば稼ぐほど税金を払う、つまり自分が使うお金が減るということです。自分が頑張って稼いだのにお金が減ってしまうことは誰でも嫌だと思います。しかし、考え方を少し変えてみるとそんなことは全くないと思います。

 税金は、私たちの暮らしの大黒柱になっているのです。税金があるからこそ、小学校や中学校の教科書代がかからなかったり、救急車や消防車がお金をださなくても手助けをしてくれているのも、全ては税金のおかげなのです。税金があるからこそ沢山の保障がついて、私たちが安心安全に暮らせる仕組みになっているのです。私はやっとここでお母さんが言っている意味がわかりました。税金をたくさん払える人になればなるほど私たちがやってもらっている分の恩返しができるのです。やってもらうなんて当たり前なんて思わずに「税金があるから!」「税金のおかげで!」と思って払うとすごくいいことをしている気分になると思います。さらに、税金がなければ道路や信号機がなく交通事故が多発してしまったり私達の日々の安全が危険になってしまいます。

 税金は私達が目にするニュースなどが悪い方向のものしかとりあげないからです。全部良いことしかないわけではないけれど、税金は良いことが悪いことよりも絶対多くあるのです。私達が勝手に想像をふくらましすぎているのがダメなのです。正しい知識を身につけることによって考え方が変わると思います。税金について詳しく知ると今よりももっと税金が好きになれると思います。なので税金という言葉だけで決めつけたりせずにしてみませんか?

 「税金をたくさん払える人になりなさい。」この言葉の意味は税金をたくさん払って、私達がやってもらっていることの恩返しをしなさいということだと思います。当たり前の暮らしができているのは税金があるからで、だから私達も当たり前に税金を払っていこうと思います。税金を多く払えれば払える人になるほどたくさん恩返しができて、今よりももっと暮らしやすい日本になる手助けができるということです。なので私は、将来お金をかせいでたくさん税金を払えるようになりたいです。