私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府知事賞
社会問題に対する税の意義

京都共栄学園高等学校 2年
岩﨑 樹

 先日参加した租税教室の中で、税の役割としては主に三つのことが挙げられるとされていた。三つとは、公共サービスの充実化、所得の再分配、経済の安定化である。私は講演を聞き、その三つの役割に納得する一方で、税にはさらにもう一つの役割もあるのではないだろうかと考えた。それは、社会問題の解決である。

 私達が近年最もよく耳にする社会問題と言えば、地球温暖化ではないだろうか。そしてその対応策の一つとして挙げられるのが炭素税である。炭素税とは化石燃料の炭素含有量に応じて課せられる税金であり、二酸化炭素排出量を減らすという目的のため導入された。税が社会問題の解決に貢献している一つの例と言えるだろう。また、タバコ税も、喫煙者を減らし、煙草の健康被害や路上喫煙などの問題から私達を守る税だと言える。調べてみると、アメリカでは、肥満とされる人数が多いという社会問題解決のため、ソーダ税という、糖分入りの炭酸飲料に課される税の導入も行われているそうだ。このように、税制度は様々な社会問題の解決に役立っていると言える。

 そこで、私が提案するのがペットボトル税だ。その名の通り、ペットボトル飲料に課される税である。この税は、ペットボトルによるプラスチックゴミ削減を目的としている。2020年からレジ袋の有料化がスタートし、プラスチックゴミ削減が叫ばれている中で、あまり普及していると言えないのが、マイボトルである。その背景には、マイボトルをわざわざ持ち歩かずとも至る所に自動販売機やコンビニエンスストアがあるのだからそこで買えばいいという人々の認識があるのではないだろうか。そこでペットボトル税を導入すれば、今までの値段が少し値上がりしただけであってもそれを惜しいと感じ、マイボトルを導入する人数が増え、人々の意識改革に繋がるだろう。

 私が今述べた以外にも、アイデア次第では、上手く税を導入し、人々の意識の変化を促し、社会問題の解決へとつなげることができるだろう。多くの問題であふれかえる今日の社会でも、税の導入によって解決の糸口を探ることができるはずだ。