私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
ひとつでも多くの命を救うために

京都府立宮津天橋高等学校加悦谷学舎 1年
和田 葉月

 正直、私は今まで何かの為に税金を払うんだと自覚を持ち買い物をした事なんてなかった。でも、ふと思えてみれば税金は私達の周りでとても役立っているいわば「ヒーロー」なのだ。この救世主が存在していなければ、私達の生活は成り立っていないだろう。

 税金が一番多く使われているのは「社会保障」だ。社会保障とは、私達が安心して生活していく為に必要な「医療」「年金」「介護」「福祉」などの公的サービスのことを言う。私達が風邪をひいたり、怪我をしたりして病院で治療を受けた場合にかかる治療費の一部にも、税金が使われている。また、以前通っていた小・中学校で学習に必要だった教材にも税金が使われていた。今まで、何気に払っていた税金は私達の目に見えそうで見えない所で、たくさん私達を助けてくれていた。

 私は、私達を助けてくれていた税金で困っている人の手助けができないかと考えた。私には看護師になるという夢がある。以前、医療について調べた際に、気になる記事を見つけた。それは「日本における医療格差」についてだった。今や日本では、都市部に医療機関が集中し、地方では離島などを含む無医村が増加し、医療格差が生じている。過疎地では、医師が他の診療科を診ることもあり、専門の医療機関を受診するのに膨大な時間と費用がかかるのだ。

 考えてみてほしい。緊急で高度な治療を必要とする患者さんがいたとする。その時、都市部などの医療が発達していて高度な治療のできる病院ならば、命を救えるかもしれない。けれど、それが離島だとすればどうだろうか。100%救えない訳ではないが、前者の方が救える可能性は極めて高いだろう。あなたはその状況がおかしいとは、思わないだろうか。住んでいる場所が違うだけで、受けられる医療にこんなにも差があるなんて。私はおかしいと思う。そんな、医療格差を税金で少しでも埋められないだろうか。どうか、救うことのできる命を見捨てないでほしい。

 今後私は、毎回の買い物でも誰かの為を想って、税金を払いたいと思う。

 この先、確実に納め続けるであろう税金が困っている誰かを幸せにできますように。