私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税のありがたみ

洛南高等学校 1年
瀬野 柚葉

 昨年度、私は公立中学校を卒業し、私立の高等学校に進学しました。中学校と高等学校の大きな違いの一つに、義務教育かそうでないかということがあります。「義務教育を終える」ということを通じて、私は、税金のありがたみを感じました。

  志望校を選択する際に、ないがしろにできなかったのが学費でした。想像以上に高額で驚きました。しかし、授業料以外の教育費負担を軽減するための奨学金制度や、授業料を支援する高等学校等就学支援金制度があることを知りました。義務教育ではないけれど、学ぶ意思があれば教育を受けられるように、サポート体制が整っている環境をありがたく思いました。

 次に驚いたのは、教科書を購入したときでした。中学校で習う内容よりも難しい内容を扱っている教科書で、冊数も増えているとはいえ、「教科書を買う」という行為が初めてだった私には高く感じました。思い返せば、中学生の頃に使っていた教科書には、「再生紙・植物油インキを使用しています。」「全ての生徒の色覚特性に適応するようにデザインしています。」などと記されていました。生徒一人一人のことを考えて作られており、環境にもやさしいという素晴らしい教科書であり、それを無償で受け取っていたことに、今更ながら気づきました。

 税金は年金や介護などにも使われています。今回の税のありがたみを痛感した出来事を経て、私が税を納める立場になったら、これまで税を負担してくれていた人たちへの恩返しの思いを込めて納税をしたいと思うようになりました。また、納税は国民の三大義務の一つだけれど、「義務」というよりは「優しさ」や「思いやり」なのではないかと考えるようになりました。

  現在、私が国に納めている税は消費税だけです。しかし、納めているといっても、そのお金は自分で働いて得たお金ではなく、親からもらうおこづかいです。いずれは、自分の給料の一部を国に納めなければなりません。もしかすると、税金を払いたくないと思う日がくるかもしれません。そんな時は、今回の出来事を思い出したいです。