私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税金によって支えられている生活

京都府立洛東高等学校 1年
山下 理利菜

 二〇二〇年、八月から母の生活がガラリと変わりました。約二十二年間行方不明だった母の母、つまり私の祖母が見つかったという連絡が入ったからです。それまでは一度も会ったことがなく、初めての対面を昨年しました。祖母は耳が悪くて会話は紙に書いてのやりとり、足腰も弱く、私の家に来てくれた時も横に誰かが支えないとうまく歩けなくて階段の上り降りも私の五倍くらい時間がかかっている状態でした。布団から起き上がる時も一人ではなかなか起き上がれない状態で、介護が必要な状態でした。

  先日、私も母と一緒に祖母の家へ行って久しぶりに会った時に以前よりものすごく祖母が元気で支えなしで歩くことができていたりなおかつ会話も紙に書かずにできているのに気づきました。あたりを見渡すと、玄関や部屋の様々なところに手すりがあって介護用ベッドや外に行くときの歩行器、そして祖母の耳には補聴器がつけられていました。それは介護サービスでできたことだというのを聞きました。「部屋のお掃除や買い物もヘルパーさんが一緒にしてくれているんだよ。」と祖母から聞きました。なによりも祖母の笑顔が増えたなぁとこの時つくづく感じたのを覚えています。その時に私は介護サービスから一割、税金から九割支払われているというのを初めて知りました。税金は大人になるまで私には正直あまり関係ないと思ってしまっていましたが、こうやって祖母の日常生活を見た時に、税金によってすごく助けられている人もいるのだから私も関心を持たないといけないと思ったし、私たちが今払っている税金で多くの人々の手助けになったり安心して暮らすことができるように様々な面で支えられているということに感謝していきたいと思いました。

  私は今まで、つい自分の事を優先してしまい家事を後回しにしてしまったりすることがよくありました。しかし母は、祖母の介護に疲れてしまうときはないのか聞いてみると、「生きていてくれるだけで幸せやし、こうして元気な祖母に会えるのが嬉しい。」と言って毎週介護の手伝いに行っている姿を見た時に、このままの自分ではだめだと思いました。

  せっかく与えてもらったつながった命を、自分の為だけでなく、お世話になった人や家族に少しでも恩返しができる大人にこれから成長していきたいと思ったし、今は支えてもらうことしか出来ませんが将来社会人になった時は、社会の一員としてきちんと納税をしてもっと税について生活の中で考えていこうと思いました。