私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
大阪国税局長賞
最大のクラウドファンディング

京都明徳高等学校 1年
並木 すみれ

 最近、クラウドファンディングという言葉を聞くようになった。クラウドファンディングとは、インターネットのサイトでやりたいことを発表し、賛同してくれた人から広く資金を集める仕組みだ。私の住む京都の町でも、コロナの影響で売り上げの減ったレストランがクラウドファンディングで資金を集め、新しい通販サービスを始めたりもしている。町おこしや、病気の人への支援などのクラウドファンディングもある。クラウドファンディングはただの募金ではない。そのアイデアや考えに賛同し、それを支えるためにみんながお金を出すものだ。もちろん、どんなアイデアでもいいわけではない。何のためにお金を集めるのか、そのお金をどのように使うのか、そして、お金を出した人たちにどのようなメリットがあるのか、それが明確でなければ、お金は集まらない。大事なお金を集めるのだから、責任と義務が生じる。

 また、病気の人への支援など、自分の利益に結びつかないけど、応援したい気持ちからお金を出すクラウドファンディングもある。これは、何か力になりたいという思いが集まったものだ。お金を受け取った人は、その思いを無駄にしないよう、頑張っていくのだと思う。

 新型コロナの影響で、中学の卒業式は中止になり、高校も長い間休校になった。それは私にとって、とても残念なことだった。しかし、世の中では多くの人々がもっと苦しい思いをしているとテレビのニュースで知った。

 この苦しい状況を乗り越えるには、やはり国からの支援が不可欠だろう。そして、そのためにかかる費用は、想像もつかないくらい大きなものになるはずだ。そのお金はいったいだれが負担するのか。それは、私たちの税金だ。昨年、消費税が上がり、私も不満を感じた時期があった。けれど、税金が社会を支えているのだと気づき、税金に対する考えが少し変わった。今、日本中が大変な状況に陥っている中、私たちがこの国を支えていかないといけないのだと感じている。大切なものを支えるためにお金を出し合うという点において、税金は大きなクラウドファンディングなのだと思う。国が示す方針を理解し、それを支えるためにお金を出し合う。もちろん、国には責任が生じる。けれど、私たちもそのお金の使われ方を見守る責任がある。税金というクラウドファンディングに参加している私たちは、みな支援者なのだ。私はまだ高校生で支えてもらう立場だけど、いつかこの壮大なクラウドファンディングを支える一人になるため、頑張りたいと思っている。