私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
知ることの大切さ

立命館宇治高等学校 1年
綿崎 愛香

 今年の一月の終わり、祖母が脳梗塞で突然倒れてしまった。祖母は手術を受けたものの右半身麻痺になってしまったため、自由に歩行することもできなくなってしまった。また、食事をすることも困難になり、固形のものも食べられなくなってしまった。自分で食事を取るなど、今までのように自分の力だけで行動することが難しい状態になってしまったため、現在は病院に入院していてたくさんの人に支えてもらいながら生活している。祖母は一人暮らしをしていたため退院後は介護施設に入ることになっているのだが、父と母が介護施設について調べたところ、最近は入所を希望する人が増えていて、順番待ちをしている人がたくさんいるため、入りたくてもなかなか入れないということもよくあるそうだ。

 私も祖母の病気をきっかけに介護のことについて調べてみたのだが、その中で「介護保障制度」という言葉が気になった。この言葉は今までに何度か聞いたことはあったが、その内容までは詳しく知らなかった。調べてみると介護保障サービスの財源は「税金」と「介護保険料」などが中心で介護保険は自分で負担するのは一割、残りの九割は税金で賄われているようだ。もし、この制度がなければ経済力がある人たちだけしか介護を受けることができず、家族の負担も増えてしまうし、何よりも本当に介護を必要としている人が経済力のあるなしを理由に充分な介護を受けられないという状況が生まれてしまう。そのような状況になるのを防ぐために作られたこの制度は介護を必要とする人にはなくてはならないものだと思う。

 私は今までテレビのニュースや新聞で消費税の値上げというフレーズを目にすると自分が買い物をする時に払わなければならないお金が高くなるため、あまり良いイメージは持っていなかった。しかし、「税金」があるおかげで祖母の介護が支えられているのだと分かり、税について何も理解できていなかった自分が恥ずかしくなった。私は税金の意義と役割について今回の祖母の病気がなければ考えることもなかっただろう。祖母は今、たくさんの人たちが一生懸命働いて収めた税金に支えられている。家庭や学校などの小さな社会の中にも自分が担うべき役割があるように私たち一人ひとりが社会に目を向け、「税」や「医療」、「福祉」など知らないこともたくさん学べる機会を増やすべきだと思う。一人ひとりの知識が増えることで自分が何らかの問題に直面した時に自分が関われること、自分ができることで社会一人ひとりの負担を減らせるだろうし、お互いを助け合うことができると思う。税金は私たちの暮らしを支えている大切なものであるため、たくさんの人たちに感謝し、みんなが協力する社会がつくられるように私ももっと税金についても学びたい。