私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税について深く考える

京都府立西乙訓高等学校 1年
山口 亜里紗

 私達国民が税を納めることは、憲法で「勤労の義務」、「教育の義務」と並び、国民の三大義務の一つとされています。私達にとって一番身近な税金であれば、「消費税」が挙げられると思います。小さい頃から、物を買う時の代金の支払いを通じ、「消費税」を負担してきました。このように、普段から意識せず税を納めている私達ですが、果たしてどれくらいの人がその税金の使い道や役割について深く考えたことがあるでしょうか。日本の今の消費税は十パーセントです。私は正直、八パーセントから十パーセントに引き上げられると知った時「高い」と感じていました。しかし、それは私がどれほど税金に支えられているのか理解できていなかったからだと思います。さらに、調べてみると、外国では消費税が二十パーセント以上の国があると知りました。一見すると、マイナスのイメージを持つ方もいると思いますし、そのような国に住む国民の方は不満を持たないのでしょうか。気になり調べてみると、消費税が二十四パーセントのフィンランドは世界幸福度ランキング一位なのです。消費税の高い国では、負担が大きい分、教育・福祉が充実しており、払った税金がきちんと自分たちに還元されていることが実感できるからです。フィンランドでは小学校から大学まで、全て教育費は無料で、全ての子どもに均等な教育を受ける機会を保障しています。また、九年間の義務教育期間は、給食も無料、教科書も支給されます。そして、二〇〇四年のOECDが実施した学力到達度調査で、フィンランドの学生の能力と教育レベルは世界一と評価されました。他にも、産休・育児休暇が充実しており、医療費も無料となっています。このように、消費税の負担が大きい国では、自分が納めたお金の使い道を明確にしているから不満の声は少ないのだと思います。もし税金がなかったら。お金のことを気にして救急車や消防車を呼びづらい、ごみが収集されず街がごみだらけで汚い、道が舗装されず安心・安全に暮らすことが出来ない、今より病院代が高くなる、犯罪等を取り締まる警察官がいない。そして、私が小・中学校の時何気なく使っていた何冊もの教科書。将来を担う児童・生徒に対し、期待をこめて無償で支給されていたもの。高校に入り、何万円もする大量の教科書に驚いたのと同時に、税金の仕組みにありがたいと感じることが出来ました。消費税が上がったことに対して反対意見を持っている方もいると思います。私自身まだ税の知識が少なく、どちらが日本にとってより良いものとなるかは分かりません。ですが、これだけは伝えたいです。私達の「当たり前」を作ってくれているのは税金です。「租税は、平和な公共生活に対する代価である」。この言葉を胸に納税し、社会に貢献していけたらと思います。