私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
これからの税のあり方

洛南高等学校 1年
曽根 光浩

 私たちの日常生活の中で、一番身近な税は消費税です。大人だけでなく、子どもや外国人までもが課税の対象となるのが特徴です。

  現代日本は少子高齢社会です。高齢者が増加するにつれ、社会保障費や医療費は増大してきました。これらを補うために、去年、消費税が増税されました。しかし、依然として国の歳入の三〇パーセント近くは国債が占めており、財政赤字は解消されていません。

  私は、消費税の増税により不足分を賄うには無理があると思います。消費税は全ての人に一定の税率で課税されるため、低所得者への配慮が求められるからです。現に、去年の消費税増税では、生活必需品に対して税率を下げる軽減税率という制度によって、低所得者への配慮がなされています。

  そこで、私が注目するのは、文化活動への課税です。日本ではアニメや漫画などの著作物の生産が盛んに行われており、多くの人に愛されています。また、日本にはたくさんの観光資源があり、国内外から多くの観光客が訪れ、経済を回しています。

  文化活動に対して課税すると、文化活動が衰退するという考えもあるでしょう。しかし、注目すべき所は、文化活動を行う人のほとんどは、健康で文化的な最低限度生活から余裕のある人です。また、日本を訪れたいという外国人も多く、日本を訪れる外国人観光客もまた、経済に余裕のある人たちです。こうしたことから、文化活動への課税によって文化活動が衰退するとはあまり考えられません。

  外国人観光客は年々増加しており、これによって観光業も潤っていくと考えられます。よって、文化活動に課税することは、国債への依存からの脱却を助ける一つの力になると私は思います。

  財政赤字からの脱却に加えて、税金の貯蓄も必要だと思います。日本は自然災害が多いうえ、深刻な被害をもたらした新型コロナウィルス感染症の流行といった不測の事態によって復興費がとてもかかります。あらかじめ貯蓄しておくことにより、事態が落ち着いたときに一気に放出して経済の回復を図ることができます。

  今日の日本を支える財政は、経済の基盤です。だからこそ、財政赤字を解消し、貯蓄をつくることは今の日本にはなくてはならないものであると私は思います。