私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
ありがたさを胸に

京都府立洛東高等学校 1年
内田 昌孝

 「高校からは義務教育ではない」中学の進路指導の先生からよく聞いた言葉だ。進路の話や受験の話はとても身近に感じていたが、学費については私立高校より公立高校の方が安いということぐらいしか思っていなかった。高校に入学し、就学支援金制度のプリントを配布された時に初めて授業料の援助があることを知った。

  この制度について詳しく知りたいと思い調べてみた。二〇一四年度から「高等学校等就学支援金制度」と称して始まり、公立・私立学校を問わず、年収九百十万円未満の世帯の生徒の授業料相当額を国が支給するという制度だ。全日制の高校で月額九千九百円が支給限度額となっている。高校は、三年間で約二百十万円必要である。義務教育ではない高校教育に対してなぜこの制度が作られたのか、その点についても調べてみたくなった。この制度は、教育に係る経済的負担の軽減を図り、教育の実質的な機会均等に奇与することが目標とされている。つまり、家庭の経済状況によって教育の機会を失わないように税金で援助してもらっているというこの制度の根底にある意味を知った今、僕たち高校生は、この意味をきちんと受け止めなければならないと思った。

  高校生活はその先の進路や大人になるための準備をする貴重な三年間であることを校長先生が教えてくれた。経済的な理由で、受けたい高校を受けることができなければ、その先につながる将来の仕事にも就けなくなるかもしれない。家庭の経済状況によって教育の機会が奪われないように国に支えてもらっているのだ。一番身近な消費税などの税金が、学校の教育費や設備費などに形を変えて僕たちの学校生活を支えてくれていることを実感した。

  僕たちが今、行きたい高校に通って毎日勉強し、好きな部活動をして楽しく過ごせるのは、親や日本の国民が様々な形で税金を納めてくれていて、その税金を高等学校等就学支援金制度にあててもらっているからである。学べることに感謝し、この制度の意味を忘れないでおきたい。僕は将来、医療の道に進み、病気や怪我で困っている人を救いたい。責任のある仕事に就くために、しっかり高校で勉強したい。また、勉強だけではなく、将来、社会で通用する行動を身につけていかなければならない。税金を無駄にしないように感謝の気持ちを持って勉強し、将来大人になった時には、きちんと税金を納め、その時の高校生が僕と同じように安心して学ぶことができる環境を作ってあげたいと思う。