私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税による公平の実現

京都府立清明高等学校 1年
髙畑 冴月

 最近、地震や水害などの自然災害やコロナ感染症など、私達の安全を脅かす事態が多発しています。

 私達自身でできる対策はもちろんしていく必要がありますが、それだけで対処できる問題ではないと思います。

 このような突発的で大規模な災害に対して対処していくためには、国や地方公共団体の政策が必要不可欠です。色々な非常事態は不可避のものとして起こるので、私達は国や地方公共団体がスピーディーに適切な政策を実施してくれると、安心を感じることができ、復興への手がかりになります。

 そして、そのような政策を実施していくためには財源が必要となります。その財源の一つとして私達の税金が投入されていることを知りました。地震や水害などの自然災害については、橋や道路、堤防などの修復費用や、がれきの処理費用、仮設費用などが税金から出されているそうです。また、最近のコロナ感染症への対策として、事業主や個人の生活を補い、経済活動を正常に戻すための補助金にも私達の税金が使われているそうです。

 このように見ると、多数の人々が永続的に安全で快適に暮らせるような理想の社会の実現のためには、税金が不可欠であることが分かります。非常事態の場合だけでなく、私達は様々な公共サービスを受けています。例えば、学校での教育や警察官、消防士の方達による安全な生活、ゴミ処理による清潔な環境などです。私達が安全で快適に学校へ通えているのは税金のおかげでもあるのです。今まで、一方的に払っているだけだと考えていた税金が、とても大切なものだと分かります。

 そのうえ税金はODAなどで発展途上国の支援のために使われています。世界には、貧困で生きていくのすら困難な人たちが多くいます。日本では当たり前の食料品やワクチン、教育が受けられないのです。そのような状況を改善していくために、橋や学校の建設などをODAを通して援助しているらしいです。自分の国のことだけを考えて税金が使われるのではなく、国際協力に使われていることを知り嬉しかったです。

 このように、税金の支出先を調べてみると、税金には広い意味での公平の実現という側面があるように感じました。つまり不運にも災害や不幸に遭遇した人々の支援を社会全体で行うことによって、不運を分かち合い公平を実現することができます。また国家間の援助によって国家間の公平を実現することができます。

 そして公平の実現という大切な側面を持った税金が適切に使われていくためには、我々がしっかりチェックしていく必要があります。税金の使われ方についての予算は、国会の議決で決められるそうです。選挙は大事だと良く聞きますが、税金でも選挙が重要な役割を担っていることを実感しました。