私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
幸せな日常を将来へ繋げるために

京都府立加悦谷高等学校 1年
千賀 京美

 私が小学校に通っていた頃のことだ。ある日の夕方、私の曽祖母は家で転倒し足の骨を折った。その時私は身近な人が運ばれていく救急車を見たのが初めてだったため今でもよく覚えている。このような自分の体験から税と結びつけて考えていこうと思う。

 現在の社会では救急医療の需要がだんだんと高まってきている。平成ニ十八年では搬送人数は五百六十万人を超え、平成八年の時に比べると1.8倍も増えているのである。事故や病気など電話をかけるとすぐに駆けつけてくれる救急車。もちろん救急車にも税金がかかっているのだ。そのため日本では救急車を呼ぶための料金はいらない。しかし税金がかかっていなければどうなっているのだろうか。救急車が一回出動するのに必要な費用はおよそ四万五千円だ。その内訳は救急隊員の人件費や救急車のガソリン代、メンテナンスにかかる費用、または治療に使用する医療器具代など様々なことに使われるということになる。私は税金をなぜ払わないといけないのか、払う意味はあるのかと思っていたけれど普段の何気ない日常で使われているということを知った。救急車だけではなく病院や教育、など、全て国民が払う税金によって保証されている。病院では、もし税金がなかったら一度の診察で二万円も払わなければいけない。でも税金を払うことによって子供はニ百円、大人は千五百円ととても値段が変わってくる。また教育も税金がなければ年間の学費が百万円になりとても負担がかかるため裕福な家庭の子供しか通うことができなくなるのだ。そうなってくると税金に私たちはとても助けられているということが分かる。

 私は消費税が少しずつ上がっている現状から物の値段が上がるのは困るなと思っていたけれど高校生となり改めて税金というものに向き合ってみることで国民は税金に支えられているんだと感じた。しかし今の社会では税金を払いたくないという人が徐々に増えてきているのである。それは、税金から支えられている日常があたり前になってきているからではないだろうか。私も今回税金と向き合ったことによって考え方が変わった。税金があるから私たちは平和に、幸せに暮らせているのだと。これから大人になるにつれて将来のことを見通し、一人の納税者として貢献していきたい。