私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税の使い道を知って

京都府立須知高等学校 1年
杉本 心

 当初僕は税に対してあまり良い印象を持っていなかった。今までは間接税である消費税や入湯税くらいしか払っていなかったが、それも「買い物をするときに余計に取られるもの」という使い道も知らずにマイナスなイメージばかり持っていた。

 先日、体調を崩し病院へ掛かったのだが、会計で呼ばれ代金を支払う時に違和感を憶えた。提示されている受診料が、以前診察を受けた際に比べると少し高めなのだ。気になって母親に聞いてみると、中学生までは子供医療費助成制度というものがあり、受診料の大半を税金で賄ってもらっていたのだと言っていた。

 少し体が弱く、よく病院に掛かっていた小さい頃を思い返してみると、確かに払っていた額は数百円程度だったはずだ。怪我で週に何度も病院へ通っていた時も、診察と薬代を合わせてもそこまで高かったという記憶はない。つまり知らず知らずのうちに、会ったことも無い人たちの払った税金に助けられていたのだ。しかも僕の住んでいる町では高校生等医療費助成というものがあり、高校生でもその大半を負担してもらえるらしく受診時は全額払いだが、後から自己負担額を差し引いた分を受け取れるらしい。

 この町の住民は大半が高齢者だ。年金も少なくなってきている現状で彼らの払う税金はどれ程負担だろう。その税金のおかげで僕らは気軽に病院へ受診することが出来る。

 自分を、そして周りの人たちを支えているという税金を取られる本当の意味を知って、何も知らずに文句を言っていた自分が恥じらしく思えた。

 税金を払う理由やその使い道を知らない人はそれなりにいるだろう。特に、僕のような学生には多いだろうし、もしかしたら払うことに抵抗を感じているかもしれない。まだ所得税や住民税、自動車税などの直接税は払わないが、それがいざという時自分たちを助けてくれる税金の一部を払っている高齢者の年金にもなることを知っておきたい。

 この作文を書くときに初めて、様々な税の使われ方を知った僕のように、税を払うことがどれ程大切なことかを少しでも多くの人に知ってもらえたらうれしい。

 そして僕は誇りをもって税金を払える様な人間になりたい。