私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税について思うこと

洛南高等学校 1年
沖田 真輝

 私の母方の祖父は二年前から脊髄の手術後全く歩行が不可能となった。要介護認定3である。家の中でも車椅子に乗せてもらっての移動である。週二回リハビリステーションに送迎してもらっている。

 身の周りの物は全て介護用品を使わねば体の不自由さには対応できない。経済的な負担は年金生活に入ってから増大したと祖母の言い分である。祖父の「後期高齢者医療保険」と「介護保険」を見ると自己負担は3割である。7割はどこから支払われているかというと、その半分が保険料からで、あとの半分は国税からである。それでも祖母は、7割も支払ってもらえて有難いという。介護保険制度の財源の半分は税金が支えているということである。百三十円のジュース一本買うと約十円の消費税を払っているが、この十円の税金が介護保険料に入っていくのかな、祖父の介護費用に少しは役立っているのかなと思ったりする。

 国税の三割以上が社会保障関係費に使われていて、その額は三十兆円以上になる現状である。この税金のお陰で、高齢者や生活保護を必要とする人々が安心して生活できるなら「また税金が上がるんだ。止めて欲しいわ。」と言っていたけど、来年消費税が10%になっても仕方ない、悪くはないと思う。

 しかし、社会保障関係に使われる税金に関しては、その使徒をよく考えて皆が明るく働き、命を守ってくれるように使ってもらいたいと思う。例えば祖母の話だが、いつも祖父の送迎車に乗ってきてくれる介護士が、「転職しますので、今日で最後です。子どもが生まれるので、この職では生活できないので…続けたいのですが、もう少し給料の良い所へ行きます。」と。信頼し感謝していた介護士さんはその職を辞めていったという。

 税金が介護士やホームペルパー、ケアマネージャー、理学療養士の給料の援助に使われたり、介護施設の設備の充実に使われるなら本当に生きた税金となるだろう。税金を支払う人も納得する。

 来年から消費税が2%上がり10%になり、今まで以上に税金を払うことを実感することになるだろう。私は「国の人々の役に立ちますように。」と願いを込めて支払おうと思う。