私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
ありがとう

京都府京丹後市立峰山高等学校 2年
砂井 春香

 私は税金に助けられているという事を、今回の作文を書くにあたって、色々と調べて行くうちに知りました。私が税金に助けられていると特に感じるのは、父子家庭等の医療費助成制度です。

 私の母は、私がまだ保育園に通っている時に、交通事故に遭い、そのまま帰らぬ人となりました。それから父は、まだまだ小さくわがままばかりで手のかかる私と、二つ上の兄を男手一つで、一生懸命に育ててくれました。父子家庭等の医療費助成制度とは、父子家庭等に対し、医療を受けるのに必要な費用の一部を助成することにより、父子家庭等の福祉の増進に寄与することを目的とするもの、とあります。私はある病気のため、中学の時から月に一度病院に通っています。中学を卒業するまでは児童手当のおかげで病院受診にあまりお金がかかりませんでした。しかし、高校生になると一般の人と同じだけの費用がかかるので、申し訳なく思って父にこう言いました。「いつも病院に連れて行ってくれてありがとう。お金いっぱいかかってごめんね。」と。すると「ううん、お金はかからないから大丈夫。だから、ちゃんと治療して治そうね。」と言われました。私はその時になぜ高校生なのにお金がかからないのか分かりませんでしたが、今回、税について色々と調べて行く中で、国民の皆さんが納めている税金で父子家庭の、私達のような立場の人間が助けられているということを知りました。この制度のおかげで、私は治療を受けることができ、少し前にやっと治すことができました。父子家庭では、医療費などが家計にとても大きな負担となります。もし、この制度がなかったとしたら…。私はお金の心配をして病院に行かなかったと思います。そして、自分でも気が付かない間にどんどん病状が進み、私は倒れていたかもしれません。私達家族の収入は少なく、いろいろなことを我慢してきました。それでも生活が苦しい時があります。しかし、国民の皆さんとともに助け合って生きている、そう思うと頑張ろう、と思えます。

 私は現在高校二年生で、来年は受験生になります。私は今まで、顔も名前も知らない沢山の人達に助けられてきました。今度は私が助ける番となり、手を差し伸べたいです。人のため、自分のために働き、社会に恩返しができるような、そんな立派な大人になれるよう頑張ろうと思います。