私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
税の仕組みを考える

京都市立紫野高校 2年
田中 涼加

 私の生活の中で、最も身近で関わりのある税金は、消費税です。コンビニ、レストラン、プレゼント…買い物をすれば消費税を払います。現在の消費税率は8%ですが、表示された商品自体の価格に消費税が加算されると、支払いの金額がぐっと高くなったように感じます。アベノミクスでは、消費拡大が挙げられ、消費税を10%にするという公約がされていますが果たしてこれは消費拡大に繋がるのだろうかと疑問を感じていました。高額の買い物になればなる程、消費税は家計にとって負担となるし、食料品や日用品など生活必需品でさえ買い控える傾向になるのではと思いました。10%の消費税は消費拡大に逆効果なのではと考えて、家族はどう思うか聞いてみました。すると父が、以前は「物品税」というものがあり、消費税より税率が高く、例えばエンジンの大きい3ナンバーの車は高級車でなかなか乗れなかったが、消費税が導入された時に価格が下がったと話しました。つまり、消費税が導入された事により、逆に今まで買うことの出来なかったものが買えるようになるなど同時に消費を促す対策もとられているということです。それに消費税が上がっても、その税金を有意義に使ってもらえるなら価値あるものだと言っていました。私もそれには同感し、また自分の買い物によって感じていたことの裏側には、深く考えられた税の仕組みがあるのだと知りました。

 また、昔は魚や野菜などの特産品は、その土地でしか買えなかったが、今は全国の美味しい食べ物が自宅の食卓で食べられるのは何故かという話もしました。物の流通には、車、鉄道、船、飛行機などが使われています。日本中の新鮮な食材はこれらによって各地へ運ばれます。そして、その為に必要な道路や駅、港、空港などの建設費には税金が使われています。これにより、今までは地方だけの消費であったのが国全体の消費となり、地方収入が大幅に増え、そしてその納められた税金でまたライフラインが整備され、人や物がさらに動き、そして消費拡大に繋がる…私達の生活に密着したライフラインには一人一人の納めた税金が充てられているからこそ、このような豊かな生活が実現しているのです。消費するものは私達の手元に届くまでに直接には目に見えていない費用が既にかかっているのだという流れを知りました。

 消費税が10%になる時には、課税されるものとされないものとを分けるそうです。贅沢品か否かの区別は難しいですが、商品がどのように運ばれ、どのようにして届くのかを理解すれば納得して納税できると思います。

 今の私達の生活が何不自由なく豊かである理由を考え、納税の意義を知ることは重要であると感じました。豊かな日本は一人一人の税金によって成り立っており、その日本で暮らす国民として、納税の義務を果たすことは重要な責任であると改めて感じました。