私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
納税協会連合会会長賞
税とともに今を生きる

京都教育大学付属高等学校 1年
藤居 怜那

 私はある出来事があるまでは「税」の本当の意味をわかっていませんでした。

 父が突然、病に倒れた時でした。その時、救急車によってすぐに病院に搬送されたおかげで、一命をとりとめ、今は何不自由なく暮らしています。もしあの時、救急車が駆けつけてくれなかったら、今の私たち家族は笑顔で過ごせなかったでしょう。その時、母が言った言葉、「今があるのは税のおかげ、感謝しなくちゃね。」という一言で、私は、税の本当の意味に気づいたのです。

 父の命と家族の笑顔を救ってくれた救急車は、日本国民が納める税によって賄われていたのです。救急車だけではありません。もし、税がなかったなら、医療費は、すべて自己負担になり、多くの費用がかかってしまいます。実際、私の父も、毎月の検査費用や薬代に膨大なお金がかかっていたことでしょう。

 税とは、助けてほしい人が助けてほしい時に助けてもらえる素晴らしいシステムのひとつであると改めて気づかされました。

 私たちは、一歩外へ出たとき、税に支えられていることに気づいているでしょうか、道路や信号、公共施設などあらゆる場面で税は私たちを支えてくれています。また、税は、日本のみならず発展途上国の経済支援のためにも使われています。我が国の経済支援によって貧しい国から豊かな国へと発展すれば、その国はまた自国の税の一部を貧しい国へと援助することでしょう。税は、世界が助け合うための懸け橋なのです。

 私は、国民が何らかの形で納める税を、国が正しく使い、その使い道が私たちに恩恵をもたらすという仕組みは、国と国民とが一体となって「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という信頼関係を築く第一歩であると思います。

 高校生である私は、今、税金を納めるより、税金によって生かされていることに日々感謝しています。実際、私の通う学校では、文部科学省にスーパーサイエンスハイスクールとして認定を受け、普段の授業では体験することのできない様々な学習をすることができます。この学習を支えているのも税なのです。

 このように、税は、私たちにさまざまな恩恵をもたらしてくれます。私たち国民は、税から受ける恩恵をしっかりと受け止め、国民一人ひとりが税に関心を持ち、自分たちが納めた税によって多くの人を支えているんだということを自覚することによって、納税者であることに誇りを持つべきなのです。

 そのためにも、高校生である私たちは、税に対する正しい知識と判断を身につけ、日本の未来を担う納税者となることが私たちの責務だと自覚し、税によって与えられる環境に感謝をし、勉学に励んで行かなければならないと思います。