私達の暮らしと税金
高校生の作文優秀作公開
京都府租税教育推進連絡協議会賞
改めて税について考えたこと

京都府立洛東高等学校 3年
永戸 彩葉

 小学生、中学生、そして高校生と税金の勉強をしてきて、私は基本的なことは理解し、税の意義と役割は充分わかっていると思っていました。それでも、平成二十九年四月に予定されていた消費税率十パーセントへの引き上げが見送られた話を聞いたときに、税金は私たちに使われるものだから、もっと国が豊かになり暮らしやすくなるのに残念だと思うと同時に、物の値段が上がるのは嫌だし増税が延期されて良かったとも思いました。私の他にも増税に対して、生活が苦しくなる・物価が上昇してしまうなどのさまざまな反対意見を耳にしたことがあります。反対している人たちも税を納める意味は知っているはずなのにどうしてこのような意見が生まれるのかと疑問に思いました。

 そこで私は増税のメリットについて改めて理解するために、情報を集めようと調べました。すると、日本は今、大きな問題に直面していることがわかりました。それは、少子高齢化です。現在、出生数は減少傾向が続き、少子化が進行していて、平均寿命の伸びも急速に上昇し、今後も諸外国を上回る速度で高齢化が進行していき、二〇五〇年には、高齢者が子供の三倍以上という超少子高齢社会が出現することが予測されています。このことは前から知っていたけれど、なぜ増税が少子高齢化と関係するのかわかりませんでした。しかし、次の財務省のホームページにある文を読み、理解することができました。

 今後、少子高齢化により現役世代が減っていく一方で、高齢者は増えていきます。社会保険料など現役世代の負担が既に年々高まりつつある中で、社会保障財源のために税の引上げを行えば、一層現役世代に負担が集中することとなります。国民全体で広く負担する消費税が、高齢化社会における社会保障の財源にふさわしいと考えられます。

 私たちはつい今のことばかりを考えてしまいがちです。でも、増税による効果はすぐに現れるものではないです。なので、今のことだけを考えず、先の自分、先の私たち、そして次世代の人たちのことまで考えることが大事だと思いました。今が少し苦しくなったとしても、国民全体で負担していくことによって将来の日本が、今よりもっと豊かに快適で安心して暮らせるようなそんな素敵な国であることを願います。

 今回、改めて税の意義と役割について考えて、国民一人一人が今、何をするべきなのかをきちんと理解し、税に対しての関心と日本を担っているという責任を持った納税者であることが大事だと思いました。